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DS読解 第2回「Society 5.0」

SSH


今年度2回目のDS読解を行いました。この授業はDS(データサイエンス)の考え方を用いて、現代社会の科学技術に関わる課題を、文理融合・教科横断的・探究的に学ぶ、南高型STEAMの授業です。読解力、発想力、表現力、科学的リテラシーを基盤に、情報学や統計学の知識・技能と、人文社会系の知見に基づいた人間・社会理解とを融合させ、データを踏まえてよりよい未来を構想するイノベーティブなデータ活用力を身につけることを目的としています。

今回はそこに企業で働く方々との連携という新たな要素が加わりました。

連携3年目を迎えるMINDS(異業種連携によるミレニアル世代の働き方改革推進 コミュニティ)の参画企業の社員の皆さんと本校の教員が、長い時間をかけて、アイデア出しから授業の設計まで、一緒に作ってきました。今回は企業の社員の方の視点を入れることで、学校での学びがどのように社会に生かされるかということをよりリアルに感じられるような工夫をしました。

日時:令和5年2月2日(木)1~4限、 対象:1年生探究科学科21R・22R(69人)

(1)テーマ及び問い

「Society5.0の社会像やその基礎となる技術(5Gなど)について学び、スマートシティの社会実装プラン(松江市でスマートシティを実現するには?)を具体的に考えよう」

(2)各授業の内容

1限 総合的な探究の時間:5Gや6Gなどの通信規格の進歩によって今後どのようなことが可能になるかを知り、将来自分たちの社会でどのように活用したいかを考えさせて、DS読解全体への動機付けと、授業の流れをおさえる。

2限 理数物理:理数物理の「電磁波」の分野に関する知識を用いて、5Gなどの最新の通信技術に応用されている通信の基礎を学び、基礎科学を追究・探究することの重要性について授業を行う。

3限 英語コミュニケーションⅠ:スマートシティなどに関する英文の記事やブログなどのドキュメント資料を読解する。

4限 総合的な探究の時間:「松江市でスマートシティを実現するには?」という問いを通して、1~3限の授業のまとめを行う。その際に、ビジネスフレームワークの手法を活用して、説得力のある提案の体験をすることで、教科の知識を横断して思考・判断・表現する力を養う。

1限にMINDSメンバーで大手IT企業にお勤めの大友太一朗さんから、5G、6Gが作る未来についての講義を受けました。2限の物理では、知っているようで知らない通信技術の基礎を、ロープや音を使って、体験的に学びました。3限の英語では、知識構成型ジグソー法などにより、世界各地のスマートシティの実態を協働的に学びました。4限はMINDSメンバーで大手メーカー勤務の常見智史さんと尼崎百音さんが、5G、6Gをどのように活用して理想の未来を創っていきたいかということについて、1~3限で学んだ知識を活用して、主体的に考え、アウトプットするワークショップをファシリテートしてくださいました。

知識をつなげて活用する学びを、今後の探究活動や教科の学びに生かしてほしいと思います。

MINDSの方に講義をしていただいた様子です。
生徒同士やMINDSの方等と、積極的に意見交換する姿がありました。
生徒の発想が柔軟で、質問も多く出ていました。
とても充実した学びの時間でした。
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