教頭便り~熱意に支えられる行事「生き方講座」

教頭 村上浩二

充実したキャリア教育は、本校の誇るところで、進路指導部と教務部が競ってその任にあたっている。さまざまな業種のエキスパートを迎えて、先人の知恵に学ぶ講座は、かなり以前から行われてきたが、教務が主催して「生き方講座」という名称になってからも、既に6年の歴史を積み重ねている。

「生き方」を学ぶ講座!考えてみれば大仰なネーミングである。思春期の青年が自分の「生きる」道を見出すには、様々な苦悩と迷いがある。自営の家業を継ぐような場合には、見て倣い覚え受け継ぎ、そして自立して生きる。そのような場合を除けば、「生き方」を知る術は、極めて客観的なものになる。読書を通して、ある人生を知り、最近ではメディアで特集される様々な人物の姿に影響を受けることも多いかもしれない。それからすると、この「生き方講座」では、ある人生を歩みつつある人が、面と向かって語り聞かせてくれる・・・これはとても強い刺激であり、この上ない啓発の機会となる。

「生き方講座」開催の日、講師の方々に挨拶申し上げて、ほんの二言三言交わす中にも、情報が溢れている。ホテル経営の講師の方は、「最近ではセールスはインターネットが中心です。ですから、利用者の皆様から与えられる「☆印」の数は死活問題です。学生は常に点数評価を受けますが、私たちにとって、☆印による評価は、較べようもなく厳しいものです。」また、自動車関係の方は、「電気自動車の普及に向けて、自動車会社は、住宅会社と連携を始めています。ひょっとすると、10年後にはコンビニで自動車を購入する時代が来るかもしれませんね。」など、非常に刺激的な情報が溢れ出てくる。このような情勢の中で「生きる」先人の生の声を聞くことで、若人達はこれから自分たちが「生きて」いくことになる世の中の姿を、真正面から受け止めて、より真剣に思い描くことになる。刺激は強烈で、思わず顔を伏せたくなる現実かもしれないが、しっかりと胸を張って突き進んでいかねばならない。若人の勇気に期待するところだ。

講師の方々の中には、この講座が始まったときから、6年間続けてお世話になっている講師の方もある。また、どの講師の方もご多忙の中、詳細な資料を用意し、生徒にわかりやすいようにと動画や画像まで準備して持参していただきました。講師の皆様の熱意によって支えられる行事であると、改めて痛感しました。同時に、本校の生徒によせられる期待の大きさに、襟を正さねばとの想いを強くしました。

本校の誇るキャリア教育ですが、一定の成果に満足することなく、一層の内容向上を目指して行くつもりでおります。今後とも、ご指導ご支援をよろしくお願いいたします。


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