校長室だより  学園祭

CIMG2970.JPGのサムネール画像示 CIMG2969.JPGのサムネール画像学園祭が始まります。先日ある先輩が学校を訪れた際に、生徒による学園祭準備の様子を見て「さすが南高の学園祭は文化の香りがする」とお褒めの言葉をいただきました。右は準備風景です。 多くの皆様のご来校をお待ちしております。

朱の色に もえろ松江南!! ~ 青春から朱夏に

校長 山田和彦     

 創立五十周年の記念すべき年、生徒の皆さんとこの記念学園祭の体験を共有できることをとても嬉しく思っています。そして、いろいろな場面で本校の50年を振り返っています。50年前はテレビも水道も電話も炊飯器も洗濯機も我が家にはありませんでした。松江に出ると東京タワーがあるのではないかとも思っていた小学生の私がいました。21世紀には鉄腕アトムが本当にいる、宇宙旅行が、空中カーが・・・夢のような世界が待っていると皆が思っていたのです。

 玄田有史先生は中央公論8月号で、20年後の2,030年の状況を問われ、「20年前の1,991年に今の状況を予測できたかといえば、ほとんどが外れている。・・・今の状況を誰も予想していなかった。・・・一つひとつ、その前の時点では予想もできなかったことが起こる。だから対極にあるものを思考する習慣を持つことが大事なのではないかと思う。」と述べておられます。世の中は予測できない速さで大きく動いているのです。50年となるとなかなか想像すらできない世界です。変わらないのは我々の大脳前頭葉だけなのかもしれませんね。

 さて、先般の便りにも述べましたが、中国の陰陽五行が人生を”青春、朱夏、白秋、玄冬”に区切っていることについて、私の勝手な解釈を述べてみましたが、本校卒業生も19,222名を数え、一期から今春の卒業生の四十八期に至るまで、社会のそれぞれの立場の第一線で活躍をされています。この頃、松江での矢の原会総会や東京、関西、広島の各矢の原会に参加をする機会を得ましたが、そこで感じたことは社会を創る充実感に満ちた迫力でした。まさしく朱夏ですね。青春の期の50年を乗り越え、燃え盛る朱夏の期を迎える松江南高校を強く感じました。

 そして、南方の守り神である朱雀と朱夏の「朱」。創立50周年からは学校のセカンドカラーを「朱」にしようと校内では話を進めつつあります。

 漢字で高名な白川静先生の「常用字解」を紐解き「朱」を調べてみました。次のように説明がありました。『朱は色の名の「あか」の意味に用いるので・・(中略)・・朱は草木の汁からとった色と違って鉱物質のものであるから色があせることなく、三千年以上も経過している殷代の墓から出土する祭器の類には、塗られた朱色が色鮮やかに残っているもにが多く・・(中略)・・古代の人々は朱を生の色、不死の色と考えていたようである。』

 「朱」の色に熱く燃える記念学園祭。新たな50年に向けた「未来の創造」への出発点になることを強く期待しています。

 

 

 


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