国語科からの文 水無月十一日便

 松江南高国語科職員室より。 (表題の暦は旧暦で表記しています) 

 私たち松江南高国語科は9人の教員でチームを作っています。
 折に触れ、国語科がなにを生徒諸君に伝えようとしているのかを紹介したいと思います。

  3年現代文を題材の中心にして、お話をしたいと思います。

  【名文が命】
  「current」という言葉が現代文教材でも国中の教育界を席捲しています。 環境論、生命遺伝子論、身体論、情報論、...こういったカレントすなわち「時流に乗った」題材を扱った評論が文科省教科書検定を通った教科書にたくさんあります。 だけどそんな教材の中には、A「読めばわかる」またはB「読んでもわからん」といった教材もあります。

 Aはそれこそ読んだまま。
  中学校までの教材ならわかるが(それ自体実はおかしいかもしれないが...)、高校生は行間を読んでこそのもの。
  単なる情報の羅列に過ぎないような文章を限りある青春時代の貴重な時間に彼らに与えたくない、今は行間を読むことに呻吟するような文章に当たってこそ、高校卒業から熟年に至るまでの読書の方法が身に付くと考えます。それを実践するのが、私たち国語科の教員の役目と考えます。

  Bはもっと困ります。現在の生徒のご両親の世代が苦しめられた(と思われる)、小林秀雄・山崎正和の難解さとは全く違うのです。
  文章全体の構成などというのは考えず(と私には思われる)、だらだらいいいたいことをいう、そんな文章も今の教科書にはたまには掲載されています。どんなに授業で努力しても(少なくとも私の力量では)、文章に輝きを加えることができない、そんな文章です。
  保護者の皆様もぜひ教科書やプリントで、私どもが提示している「教材」を読書して頂き、お子様とお話頂けたら、と思っています。

(文責 国語科 永島)

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